2019年8月31日土曜日

【短期連載その17 開放感】

この週末、娘の学校が定期テスト期間だったらしく、我が家には緊迫した空気が流れていました。とにかく娘がリビングのテーブルを占領して神経質に勉強していた。息子の方は中学3年生になってもテスト前だろうがなんだろうが22時には寝るし、点数が下がっても上がっても(上がることは滅多にない)普通にしているので、娘の感情の起伏がとても新鮮で恐ろしい。今の所、それが結果に結びついているとは言い難いのが辛いところです。

まま、そんなこんなでテストも終わり、本日はバレエのコンクールを娘と見学に行ってきました。

全国バレエコンクール in Nagoya (https://zenkokuballetcon.com/

今日は予選を勝ち抜いた高校生たちの決勝が行われていた。月並みな言い方しかできないけれども、皆ものすごく上手でした。本番前に舞台に出場者が20人ほどワーっと出てきて踊りの確認をするステージリハーサルというのがあって、それが華やかで、それぞれの性格も出ていて面白かったです。今更だけどバレエって綺麗ですね、、

そのあと、新栄町でご飯を食べて名駅のタカシマヤで買い物して帰りました。新栄町、バンドマンみたいな人4・オフィスで働く人4・得体の知れない個性的な人2くらいの割合で構成されていましたがそんな街でしたっけ、、ともあれ楽しい8月の最終日でした。


2019年8月28日水曜日

【短期連載その16 おのれ】

実は先週末に子どもたちの夏休みは終わりを迎えており、生活リズムも休み前に戻りつつあります。なんだかんだであっという間の休みでした。
子どもが学校に行っている間に色々しようと、とりあえず薬をもらいに病院に行く。5月から体調を崩して今に至るまで、毎日服薬毎月採血しているんだけど大丈夫なんかいな。どうも、私の免疫機能がおかしくなって、私自身を攻撃しているそうです。そんで私が違う違う〜!と思っている。なぜに私の体が私の意図しないところで暴れまわって私を壊そうとしているのか、一人芝居も甚だしいです。自分の人生をあまり大事にしてこなかったツケが今来ているのでしょうかね。恐ろしい、、

病院の先生には「美味しいものを食べて疲れやストレスを溜めないように、規則正しく生活しましょう」 と言われます。よくわからんけど汎用性の高いお言葉な気がする。ハイと言って処方箋を受け取り、近くの調剤薬局に薬をもらいに行くのですが、ここでこの数ヶ月の薬生活で気づいたことがあって、それは「子どもの同級生のお母さん、調剤薬局で事務のパートしている人めっちゃ多い」ということである。病院の周辺に4箇所くらい薬局があって、それぞれ知り合いの人が働いている。なのでその中で守秘義務を遵守しそうな人の働くところに行くのですが、そこに別の知り合い(おしゃべり)が新たにパートに入ったりしていてストレス早速溜まりますね。逃げるように帰ってバケツに入ったHARIBOのグミ(美味しいもの)をグニャグニャと食べて薬飲んで休憩して治るのを待ちたいと思います!

休み中に息子が買い物から何から一人で作った弁当

2019年8月24日土曜日

【短期連載その15 ライン】

おらが町にも宝塚歌劇団がくるぞ〜てなことで、チケットを確保しに町のコンサートホールまで行ってきました。

今日は9時からそのコンサートホールの会員用の先行発売日だったが、小さい町のことですし、そないに大勢の人はおらんやろ、と高を括って8時ごろ行ったら地獄のように人が何重にも蛇行して列をなしていた。炎天下、最後尾と書かれたプレートを持っている警備員のおじさんが、早い人は2日前から寝袋持ちで並んでいると言っていました。時間の潤沢な使い方である。

で、帽子も日傘もない状態に不安を感じつつスマホを触りまくって待っていると、私の何人か前で並んでいたおばあさんが日差しに耐えられなくなったのか、自分の場所にバッグを置き、すぐ近くにあった日陰の方に移動していきました。移動した先にも私たちより早くから来た人が大勢並んでいて、その中の一人のおじさんが、そのおばあさんに「割り込むな!」と大きめの声で言ったので、なんか周りの空気がハッとなった。周囲の人がおじさんに、このおばあさんには割り込む意志がなく、ただ暑いから少し移動しただけと説明しても、おじさんはその説明に被せ気味に「邪魔!!」つってました。そのおじさんはどうやら自分の母親らしき白髪の老女と来ており、白髪の老女も日陰に移動したおばあさんも、その他大勢の人も曖昧な笑みを浮かべてじっとしていた。ギスギスしながら並んで得たチケットで観る宝塚歌劇団は面白いのかな、と思っておじさんの方をねめつけていたらなんだか全てが面倒になった、ここが私の暮らす場所です。

2019年8月21日水曜日

【短期連載その14 穏やかな入り江】

旅に出ていました。




これまで行った旅行は、「なんだかんだ楽しいけれどもやっぱり家が一番やね」という結論に至っていたのですが、今回は帰りたくなかったです。今、自分は旅の思い出を反芻しているだけの存在で全く使い物にならない。トラブルも色々あったがそれでも本気で住みたいと思いました。住むのは無理でも年の4分の1くらい海を見たり三味線弾いたりして滞在したい。それも無理なのでとにかく何年かかってもいいから何とかしてまた来たい。アロハ。マハロ。


2019年8月14日水曜日

【短期連載その13 あらしのまえ】

先日、息子の友人が3人で家に遊びに来ることになり、そうするともう前日は1日掃除掃除である。普段から綺麗にしておけばこんなカリカリしながら片付けることもないのに、、と夫には100万回言われるし自分でもその100テラ回思っているが現実はそんなにうまくいかない。そして子どもたちにキーキーとあたりながら掃除をしても、男子中学生はさほどその家が綺麗かどうか気にしないですよね、、

遊びに来た子たちは、挨拶をきちんとして玄関で靴を揃え、少しですがどうぞ、といってお菓子や旅行のお土産を手渡し、勝手に人の家の冷蔵庫や引き出しをあけるでもなく、静かに遊んで帰って行きました。ヒ〜私の知っている中学生と違う。中学生ってとりあえず大型ショッピングモールやカラオケ屋に自転車で集合してワイワイと意味のわからん時間を過ごすんじゃないのですかね。だからそうでない中学生と面と向かって何を話していいのかよくわからず「背高いんだね〜ヘヘヘッ」みたいなことを言ってはあ、、みたいな顔をされたりしていました。

そんな中息子が「ママ〜何か飲み物ある?」と聞いてきたので心の臓がグググとなった。友人たちの顔をそっと盗み見るもスンとした顔だったのだがあれぜったい「エ、、ママって、、」って思ってますよね????あのこれ、「なんのかんの言ってうちの息子スレてないでしょ」とか「ママだなんていつまで経っても甘えん坊で可愛いでしょ」とか1ピコ%も思っていなくて、ただただ痛い、心配な案件である。自分がもし中学3年生だとして、隣にいる冴えない小太りの同級生が、母親のことを友達の前でママと呼んでいたら引くなあ。もうぶっちゃけ言うと、これまで息子のいいな、と思っていた部分がただ単に年相応の成長をしていないだけという一点に集約していく感じが最近ひしひしとしていて、もう、こういうこと考えだすとわしもう迷子ですわ。息子の様子を格好つけて書くとこんな(https://firmamentia.blogspot.com/2019/08/blog-post.html)な感じになるけれど、実際は結構色々あるよね、詳しくは言わないけれど。言ってしまった瞬間に言葉は命を持ちたちどころに私を蝕みますからね。

あとここまで書いて、ひょっとしてお宅でお母様のことを人目を憚らずママと呼ぶご子息がいらっしゃったらごめんなさい。ちがうんです、私の息子が私をママと呼ぶのが嫌なだけなのです。よそ様のことまで言い及んでいないので悪しからず、、


明日からしばらく出かけます。台風て。

いただいたお菓子 癖になる甘さで食べるのをやめられない

2019年8月13日火曜日

【短期連載その12 空にひびいた あの音は】

津軽三味線のボランティア演奏をしに、地元のグループホーム(認知症の高齢者さん対象の施設)へ行ってきました。

申し遅れましたが、現在私は地元の三味線サークルで主にボランティア演奏をしつつ、県外の少し大きな団体で大会出場に向けての練習をしています。この説明いらんか。

地元のサークルは、おばさん(先生)・おじいさん・おばあさん・おばさん(私)の4人で主に活動しているのですが、おばあさんが5日くらい前に熱中症で倒れ復帰したばかり、当日先生も暑さで調子が悪く、全体的にエネルギー不足であった。代わりに紳士的な入居者さん(95歳のおじいさん)が先頭に立って椅子などを並べてくださいました。申し訳ないです。
演奏中も15人ほどの入居者さんたちがニコニコと聴いてくださり、特にその95歳のおじいさんは「無法松の一生」を村田英雄も真っ青の美声で歌っていた。演奏終了後は私たちにおやつを配り、自分の描いた絵を見せ、ホームで飼っている犬に散歩紐をつけて近くまで連れてきてくれました。そして私たちが玄関を出て行くまでずっと見送っていた。お盆の時期だけど、家に帰らないのかな、誰も会いに来ないのかな。明日帰るかもしれないし、定期的に誰かが会いに来ているのかもしれないし、そもそも家で家族と過ごすことだけが良いとは限らないし、家族のことを覚えていないかもしれないし、私たちが帰ったら私たちのことも三味線を聴いたことも忘れるかもしれない。ただおそらく、無法松の一生はずっと忘れない。

2019年8月11日日曜日

【短期連載その11 備忘録】

ここ数ヶ月で観たり読んだりしたもの(の中で面白かったもの・映画館で観たものを除く)



マザー! (字幕版)
マザー! (字幕版)
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人里離れた館で暮らす詩人の「夫」と、それを支える「妻」。彼らのところにやってくる見知らぬ人々。彼らの傍若無人な振る舞いに対し、妻は不快感を示すが、夫の歓迎が止むことはない・・・みたいな話。

初見はただただ不愉快、あまりに理解不能だったのであちこちでレビューを見てみると、どうも根底に宗教的なテーマがあり、その解釈としての作品だったみたいです。ペネロペクルスの旦那さんが夫役で出ているが相変わらず眼力がすごい。




ロスト・バケーション (字幕版)
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原題のshallows(浅瀬)が効いてくるシチュエーションスリラー。綺麗な女性が一人で穴場的なビーチでサーフィンをしていたらサメに襲われてどうしましょう、、という話。限られた場所と登場人物にもかかわらず、ハラハラしながら顛末を見守ってしまう。




クワイエット・ボーイ [DVD]
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キャッチコピー「帰ってきたのは 息子の姿をした何か」
4年前行方不明になった子どもが、5年後に別の場所で発見された子と同一人物なのではないか、というところから始まる家族の疑念・悲しみ・恐怖。展開ありきなので詳しく書けませんが、驚きのラストまで目が離せません。




クワイエット・プレイス (字幕版)
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クワイエットつながりでこちらはSFホラー。音を立てるととにかくまずい。登場人物が裸足で歩きまわるので、「頼むから、ふわふわスリッパか地下足袋を履いてくれ!!!」とずっと思っていました。恐怖のほかに、喪失感や儚い希望、確執と和解などが丁寧に描かれており見ていて飽きなかったです。




SUNNY 強い気持ち・強い愛
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2019年8月8日木曜日

【短期連載その10 ロング丈ワンピース①】

以前少し書きましたが、勢いでザクザクと作ったワンピースを直していこうと思います。

以前のパンツといい床置き失礼します、、売り物はこのようなことしませんので堪忍ね


生地の色合いと柄がレースに合うかなと思って作ったのですが(実際合わなくはないと思うのですが)とにかく自分には似合わなかった。華奢で首筋の美しいショートカットの美人とかだと似合うと思います。というかそういう人は何着ても似合いますね。小松菜奈みたいな姿で生まれて来たかったよね、、ままとりあえず袖とウエスト部分のレースを取り除き、ウエストダーツの位置にゴムで入れたギャザーも外します。

外した姿
どうしたものですかね。写真では見づらいですが衿元がスクエアネックになっている。ノースリーブがシンプルでいい感じですし、ショート丈のパフスリーブも可愛いと思う、しかし二の腕のことを考えると恐ろしくて、、とりあえずアイロンをかけてみよう。と思いましたが

お分かりいただけただろうか。

ホースがちぎれている。

写真では吊るし直してありますが、どうも知らないうちにアイロンタンクが落下したらしく、その衝撃でホースが破損してしまったようです。慌ててミシン屋さんに電話して部品を注文しました。お盆前でよかった。よかったのか。ちなみに上の写真で、タンク内に付着しているものはハイソフナーという粒状の水質改善剤です。変なものではないのでご安心を、、

と、ドタバタしてこれ以上進まず。続きはまた後日です。

2019年8月6日火曜日

【短期連載その9 収穫】

我が家から少し行ったところに20坪くらいの畑があり、そこで小さくて痩せたおじさんが毎日のように野良仕事をしています。朝、私が犬の散歩に行く時も、昼間に車で通りかかる時もいつも一人で畑にいる。もう10年以上同じような出で立ちで黙々と働いてみえるので私はこっそりゲームのNPCだと思っています。

ある日、三味線演奏のボランティアで近くの温泉施設に行った時、演奏を聴いているお客さんのなかにそのおじさんが居ました。どうやら一人で来ているようだった。その温泉施設には3回ほど演奏に行きましたが、そのうち2回おじさんと遭遇したのはなかなかの確率だと思う。首にタオルをかけ、お風呂セットを入れているであろうプラスチックの籠を傍に置き、畑にいる時より少しニコニコしていた。

で、半月ほど前、おじさんの畑の近くを通りましたら、おじさんの他に数名の人間が畑にいたので少しびっくりした。何事かと思ったら、どうもおじさんの畑で採れたスイカをもらいに来ているようでした。ある人は両手で抱え、ある人は軽ワゴンの荷室に転がし、またある人は手押し車に載せて喜んで帰っていくところだったのですが、そこにいる人皆、おじさんも含めて美しい笑顔でした。全ては補完された。私はこっそりミレーの絵だなと思いながら家に帰りました。

2019年8月5日月曜日

【短期連載その8 13の】

少し前、娘が13歳になりました。


兄と同じ中学校に通うかどうか迷った時期もありましたが、最終的に地元の公立に入学してそれなりに楽しく過ごしているみたいです。家ではひたすら漫画・ゲーム・動画のいずれかに触れている。例を挙げますと

・約束のネバーランド(娘が夢中になるのが分かる)
・斉木楠雄(分からない)
・ワンパンマン(分からなくもない)

・ゼルダBOW(やりこみすぎ、分かる)
・大乱闘スマッシュブラザーズ(分かる)
・マリオカート(分かる)
・スーパーマリオメーカー2(分からない)
・マインクラフト(分からない)

・Mr.Bean(分かる)
・ひぐらしのなく頃に(年齢制限ないアニメの方です、分かる)
・斉木楠雄(実写、分からない)
・ニーナアナニアシヴィリ(分かる)

ほんの一例で、好みがどんどん変わっていくのでなんとも言えませんがこんな感じです。特に動画に関しては、アマゾンプライムだけでは飽き足らず毎週レンタルビデオ屋に行って小遣いでDVDを借りている。誕生日を迎えてPG12の映画が観られるようになったのが嬉しいと言っていました(正確には小学生まで制限されるという意味と思いますが本人の気持ちの問題なのでしょうね)。映画の感想などを一緒に話せるのは大変面白い。向こうの気持ちはいざ知らず、笑いや惨めさや恐怖や怒りのツボが似ているので一緒にいて大変楽しいです。
あと私は整理整頓の能力が欠如しており家族に色々迷惑をかけているのですが、そのような部分が似てしまって部屋が倍散らかり、それが元で意味の分からない喧嘩に発展することもあるのでそのあたりは気をつけたいです。

娘近影 眼鏡は息子


2019年8月3日土曜日

【短期連載その7 15の】

そもそも、この時期にブログを更新しようと思った当初の理由は、子どもたちと過ごす時間が増えることによるイライラを客観的に眺め、それを少しでも解消しようと思ったからである。それで子どもと私の言動を取りあげてああだこうだと書いていたのだが、今年はどうもうまくいきません。特に息子について書くのは難しい。本人が劇的に変化したとかそういうわけではないのです。彼は相変わらずのんびりと、自分を卑下することも尊大になることもなく、現状に不満を抱くことも将来を展望することもなく、校舎の裏で煙草をふかしたり盗んだバイクで走り出したりすることもなく、自分の周りのすべてを受け入れて淡々と今を生きているように見える。でもそれは親の前での姿であり、もう少し言うと、私を通して見た息子像に過ぎないのです。15歳にもなると、親の思う息子像は実像と違う部分も多いだろうし、もし私が彼だったら、親がしたり顔で自分のことを理解するそぶりを見せていたらめちゃくちゃ鼻白みますね。そんなことを考えていると、息子がどういう人間で、どのように自分と関わっているのかニュートラルに説明するのが途端に難しくなる。

まあそんな葛藤は置きつつ言わせていただくと、今年も全然宿題をやりませんね。高校野球が好き(本人は野球の経験なし)なので地方大会からテレビに張り付き、あるときは球場まで行き1日中応援し、この後全国大会が始まるわけだが堪能し終わった頃には学校始まりますよね、諦念の概念を教えてくれてありがとう、と言わせていただくよ。。

珍しく息子と2人で見に行ったひまわり