2015年8月7日金曜日

【短期連載その12 あかあかと】

今日も相変わらずの日を家で過ごすつもりで家事をしていたのですが、古新聞をまとめていた時に何気なく目に入ってきた記事に、今は全く連絡取っていない小学校時代のクラスメイトの名を見つけまして、なんとその子が芸術家になって個展を開いているってんで、おおおとびっくりしましてね、

子どもたちにチャチャチャと昼ご飯を用意し、「私は出かけるから、午後からはじいちゃんばあちゃんのところで自由時間!」と宣言し、ヤッタヤッターと喜ぶ子どもたちを置いて出かけてきました。ヤッターて君ら午前中もなにもしてない。。

そんなこんなで柳ヶ瀬の画廊まで車を飛ばして行った結果、クラスメイトには会えませんでしたが、とても素敵な木版画をいくつか見ることができました。墨の濃淡で刷られた無機質なビル群など、夢と現の間で柔らかな静謐を感じる作品たちでした(語彙よ、、)。私の中には小学校3年くらいから中学卒業するまでの彼女の姿しかないけれども、そのどの場面でもすごく絵が上手だったな、あと同世代と比べて大人びていたな、という印象があります。絵が好きだった女の子が、色々あって今芸術家として世間に認められ、活躍しているという事実が純粋に素晴らしいしうらやましい(あとめちゃくちゃ綺麗になっていたのもうらやましい)。あっちにフラーこっちにフラーとして、長いこと続けられていることといえば私が私であることくらい(それもあやうい)な自分にとって本当に心動かされる時間でした。感動しすぎて一首詠みたいがもちろん自分では浮かばないのでお借りしまして、

あかあかと一本の道とほりたりたまきはる我が命なりけり (斎藤茂吉)


桂川成美展
2015年8月2日(日)〜23日(日) 午前11時〜午後6時(最終日午後4時まで)
ギャラリーいまじん 岐阜市金園町4-12-3 メンズイマヅビル2F
火・水・14日(金)・15日(土) 休廊 

ギャラリーの方も大変親切でした!

 




【備忘録】

4061470116ふたりのイーダ (講談社青い鳥文庫 6-6)
松谷 みよ子 司 修
講談社 1980-11-10by G-Tools

6日の朝、ラジオで広島の被爆者の方が「被爆の受け取り方はその人その人違う、でもどれも心からの本当の声」という意味の事をおっしゃっていました。この本の中にも、聞き漏らしてはいけない声がたくさんです。

2 件のコメント:

  1. 子供の頃を知ってる人が活躍してるのを知ると、なんだか誇らしくなりますね。
    うらやましいなんて、私たちもこれからブレイクするんですよ!!!
    お互い頑張りましょう。

    返信削除
    返信
    1. 私、転校生で、転校先のクラスに彼女がいて、親切にしてくれたのを覚えているので余計に嬉しかったです。
      ふふふ、ブレイク、そうですよね!頑張っちゃいましょー!!

      削除