2014年8月29日金曜日

【短期連載その26 開き直る】

こんばんは。

今日は朝から息子を小児科に連れていき(肥満外来ですわ・・・)、一応前回よりは健康的な体格になったと言われ帰宅、その後岐阜県博物館に行ってきました。

これを見たかったのです。
明治〜昭和初期にかけてのオカルトブームを、真面目に展示してみよまいか、という企画らしい。

 

 岐阜県に関市という刃物で有名な町があり、その町に百年公園という広い公園があります。博物館はその敷地内に。
かなり広い公園に、人の気配はほとんど無し。噴水も止められています。

鬱蒼としげる木々の中、坂を上っていくと、博物館がありました。
ちなみにスロープカーという坂道を上ってくれるモノレールがあったのですが、故障中ということで隅っこに片付けられていた。

駐車場から5分くらい歩いただけですが、結構な寂しさに私も子どもたちも不安になり、無口になりつつ博物館に入る。建物の写真は撮り忘れました。

以降、館内は一部を除いて写真撮影不可だったので尻すぼみなレポートで申しわけないです。とにかく常設展ではみっちりと置いてある剥製とホルマリン漬けの動物たちを見たり、 恐竜の骨を触ったり、関ヶ原の合戦の戦況をパネルで見たり縄文土器や昭和の家電を見たり、何だか本当にありとあらゆるものが薄暗い展示室に置いてあった。臭いとかではないのですが、不思議なにおいがする場所でした。その中に仏像がたくさん展示してある部屋があって、そこは本当にGANTZのワンシーンみたいに、それらがいつ動き出してもおかしくない雰囲気であった。

それで肝心の企画展ですが、そんな博物館の雰囲気とも相まっていい感じに不気味な場所でした。映画「リング」に出てくる博士のモデルである福来友吉とか、その周辺の人たちのことがまとめられていたり、催眠術やら気合術やら、不可思議なことを大真面目にまとめた(失礼な言い方ですみません)書物が色々ありました。子どもたちは、中央に置かれていた、大変気合の入っている口裂け女のマネキンを怖がって帰りたがっていた。最終的に娘は館内のトイレにも行けなくなってしまい、個室に一緒に入る羽目になりました。

企画展だけでなく、博物館や公園そのものに、時代から取り残された寂しい空気が充満していた、そんな所でしたが、子どもたちはオカルト的なもの以外は割と食いついてみていたので良かったかなあと思います。というかこの人たち、夏の間ほぼ私と一緒だったな、、誰かと遊びに行くとか全く言わないのですが、まだ先の話なのでしょうか。

そして博物館から帰り、夜2人を連れて歯科へ(歯列矯正ですわ・・・)。そのままバタバタと夜は更けていきます。


4022510226ことり
小川 洋子
朝日新聞出版 2012-11-07by G-Tools

この夏読んだ本の中で(と言っても数冊しか読めませんでした)、一番良かった。
不器用で、臆病で、世界の片隅でじっとしている人の一生についての話。



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