2015年7月25日土曜日

【短期連載その6 ベルは鳴らさない】

娘のかいた絵

 あの、唐突な話ではありますが、私、今年度小学校PTAの役をやっています。主な業務内容としては、学校で行われる資源回収の際、担当地域内の家庭で出された段ボールや古新聞やHな雑誌を車に積み込み学校のグラウンドまで持っていくというのが年4回、またその資源回収の日時をお知らせするべく、その旨が書かれた書類を担当地域の各家庭に配布するというのも年4回あります。この文章正しいですか、分かりにくくて申しわけありません。

それで昨日、秋に行われる3回目の資源回収の日時が書かれた書類を、担当地域の小学生のいない家庭(小学生がいる家庭は子どもがもらってくるため)70軒ほどに配ってきました。

私の担当地域は、すごく昔からその土地に住んでいる人と、30〜40年くらい前にまとめて建てられた住宅地に住んでいる人と、最近まとめて建てられた住宅地に住んでいる人とがごちゃ混ぜになっている地域なので、各家庭にあるメールボックスも様々です。

その中でも私が気になるメールボックスがいくつかあって、ひとつはものすごく狭い道から、草ぼうぼうの敷地に入って行くと廃墟みたいな家があって、というか窓ガラスがあちこち割れているので多分それ廃墟なのだが配布リストに入っているので配っているんですけど、ボックスがこれ以上ないくらい錆びています。もう、入るのは資源回収のお知らせと恐怖新聞くらいと思う。そしてボックスの中は配る人にも見えてしまうタイプのもので、見るといずれの時も中は空になっています。私が1回目2回目に配った書類もいずこかに持っていかれている。どこだろう、地獄かな。

あと、別の家で、メールボックス自体はシルバーの直方体で何の変哲もないのですが、その真下に大きめの水槽が置かれているところがあります。水槽の底には琵琶の葉のようなものがたくさん敷き詰められていて、配りに行く度にその葉が茶色く腐葉化している。書類を配りに行くだけの分際でジロジロ眺めるのも気が引けるので、部分的にドロリとなったものの詳細は不明ですが、水槽に蓋がされていないため、ポスティングする際に書類をその水槽の中に落とさないかと緊張します。

またある所には、赤いメールボックスに「◯◯のうえん いらっしゃいませ いつも ありがとう ございます」(◯◯はその家に住む方の苗字)と、黒のマジックで書かれている家があります。敷地に入ると、男性が何か会話しているのが聞こえたので、そちらを振り向いたら声の主である色黒のおじさんと、飼い猫か何か知らんけど薄汚れた猫がいました。私が資源回収の旨を伝えて書類を手渡すと、おじさんは猫に対するのと同じテンションで「ありがとう、いつもご苦労様」と言い、私はハイと言って立ち去ったのですが近所なので知ってるけれどその家は農園でも何でもないのでした。

てな感じで配り終わった後の麦茶は美味しかったです。




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郵便配達関係ないんかいと。



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「郵便配達は〜」も良かったですが、ジャック・ニコルソンといえばどうしてもこちら。何度も見たい。


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